祐希「じゃぁどーすんだ?」
瑞枝「アタシと司令室にあがってもらうことになるわ。組織に入りたくないなら、公にさらすこともないと思うしね。」
祐希「……」
祐希は何かが引っ掛かったがそれが何なのか、自分でもわからなかった。
瑞枝「――そうと決まれば急いで!アタシだって指揮を取らないとならないんだから。」
瑞枝はきびすをかえし扉へ向かう。
紫穂「――帰れる。よかった…」
紫穂が一人つぶやいた。
祐希「……」
瑞枝「(アナタ達が…この後何を見ても、そう思えているのならね――。)……アタシはヒドイ奴かしら?…‥」
祐希「何か言ったか?」
瑞枝「いいえ?さぁ急ぐわよ。」
瑞枝は颯爽(サッソウ)と歩きだし、その後を祐希と紫穂が追った。