「おめでとー!!」
「ユミ、キレイ!!」
「幸せになってね…」
それが、私のすべての始まり。不幸と言う名の扉を開けてしまった日…
私の結婚記念日…
謙は私より2つ年上だった。6年間の交際を経て恋愛結婚。
あまりモテないタイプの男。恋愛に疲れた私は幸せになれるかなぁくらいの軽い気持ちで告白にいとも簡単にOKをした。それから地獄のような恋愛が始まるとは思ってもいなかった。
ナナという名の神戸の女
田舎で育った私には神戸なんて観光地でしかない!大都会!!
冬なんてよく大分ではありえないイルミネーションをテレビでみて、いつか謙と一緒に見てみたいッッ!なんて妄想して楽しんでた私。
交際中からナナの存在は知っていた。
謙と同級生ですごく知的な行動派。すごく尊敬できて、お互いを高めあえる親友なんだって聞かされていた。私はそこまで独占欲が強くはない。
私にだって、一人や二人、そんな異性の友人だっていた。だけどハタチを過ぎたばかりの私は恋愛のノウハウのようなモノをまだ身につけてはいなかった。☆続く☆