「若年性アルツハイマー失調症の症状があります」
「治りますか?」
「未だ 治療法が見つからない病でしてね。良くなることを願って安静にして過ごされることが大事だと思いますね。」
「寿命は?」
「そんな深刻なものではありません。大丈夫、命に関わることではないのですから、薬を飲んで安静にして下さい。ではまた二週間後にお会いしましょう」
「。。。。はい」
いつもの通院 。
いつもの返事。
そして いつもの 体調。
21歳の時バイト先の居酒屋で倒れ、暫く意識を失ったことがある。酷い混乱状態は2年続き、時にはそう鬱病と診断されたほど気分のムラが酷かった。吐き気と目の回る感覚が2年も続き、自殺願望は一万回は余裕でよぎったものだ。
子供の頃は校内体力測定、校内一位をとったほど元気だけが取り柄で、健康には誰よりも自信があったはずだった。
失恋をして、傷心の最中大学のテストやバイトに忙しくしていた時、バイト先の居酒屋で手が痙攣を起こしそのまま倒れた。
その後 両親が駆けつけて実家に帰った。あれから早4年。混乱状態だったので鮮明に当時が思い出せない。今25歳。就職も恋も失った。「なんでよ!!」悔しさで毎日涙が止まらなかった。