ハル…あたしね,あの時本当に嬉しかったよ…会いたかった…ハルはどんな気持ちであの時あたしの名前を呼んでくれた?今でも考えてるよ…
ハルは私にかけよってきた。来てはいけないと言われたのに来てしまった私はハルに会った。素直に嬉しい…でもハルは怒ってるかな…
「どうして…」ハルが薄く呟いた。
『怒ったかな…』うつむいていた顔をゆっくりあげてみた。
「寒いでしょ?乗りなよ」ハルは笑ってくれた。
車の中にはハルの香水の香りがただよってる…車の中にはあのクラシック曲が流れてたね…
「どこ行くの?」ハルは笑って私をみた。真っ赤になってそれ以上ハルに話かけなかった。
ついた…
ついた先は…冬の海だった。