祐輔は思わずみとれて言葉を失っていた。
それは祐輔が今まで会ったことのないくらいのかわいさだったからだ。ハッと我にかえったが「あっ、えっ…その」気が動転している。
頬笑みながら彼女は言った。「どうぞ、あたし折りたたみと2つ持ってますから 」と傘を差し出した。
「あっ、ありがとうございます」祐輔は恥ずかしそうに言った。話によれば、彼女は祐輔の事を知っていたらしい。朝、学校に向かう時いつも電車で見かけていたというのだ。【こんなかわいい子といつも電車がいっしょで、しかも覚えててくれてたなんてうれしいなぁ(^_^)】自然ににやける祐輔。
彼女の名前は優飛。祐輔より一つ年下の17歳で、同じく友達にドタキャンされどうしようか考えていたらしい。
祐輔は言った。「えっと…これも何かの縁だし、ごはん食べに…あっ、やっぱり今のなし!忘れて(>_<)
」と慌てて言った。しかし、優飛はにっこりと笑い
「あたしおいしいところ知ってますよ」
これが二人の出会いだった。