〜登場人物〜
*成瀬 雅哉
*高津 彩
*近藤 頼道
*等々力 由美子
*大門 和矢
*渡瀬 拓真
〜ある日のこと〜
「彩、話があるって何?なんか深刻そうな感じの電話だったけど」
「うん..あのね..」
「なんだよ、まさか別れようとかじゃないよな」
「違うの...ねぇどんな事があっても私と結婚してくれるんだよね?」
「当たり前だろ!俺はお前だけなんだからさ」
「ホントなんだね」
「どぅしたんだよ、いったい」
「...今日病院行ってきたの」
「病院?なんで」
「何と無く体の具合よくなくてさ...そしたらね...」
「そしたら?」
「色々細かく調べて貰ったの...私ね子供産めないかもしれないって」
「え.....」
「でも治療続ければ、出来る可能性はあるって」
「...」
「雅哉?」
「わりぃけど俺用事思い出したから帰るわ」
「えっどうして、そんな急に」
「じゃぁな....」
「ちょっと...待ってよ」
雅哉は 振り向きもしなかった
「どうして...こんな時だからこそ側にいてほしいのに、慰めてほしいのに.....」
〜数日後〜
彩と雅哉はあの日以来会ってはいない。彩は気になり雅哉に電話をしてみた。
「留守番電話サービスに接続します」
「ここ最近いつも留守電だけど、何してるのかな....」
〜一週間後〜
彩は雅哉に電話をしてみた。
「はい」
つながった!
「雅哉...彩だけど...ずっと電話してたんだょ」
「...あぁ」
「どぅしちゃったの?なんで出てくれなかったの?彩の事嫌になった?」
「.....」
「どんな事があっても私と結婚するって、お前だけだよって言ったよね、それなのにダメなの?」
「俺...子供好きだから」
「だからって...私可能性ゼロじゃないんだよ!ちゃんと治療続ければっ」
「可能性じゃ、あてになんね〜だろ!」
「すぐに出来るかもしれないし」
「...」
「明日夕方に想い出の場所で待ってるから、雅哉くるまで待ってるから」
「...」
「来てね...待ってるから、じゃあ電話切るね。」
〜次の日〜
「...二人の想い出の場所、お台場...懐かしいなぁ〜ここで雅哉と知り会ったんだ.....」
〜つづく〜