「・・・・・早く!」
僕の事を呼んでいる。「少し待てよ。」
慌てて後を追いかける桜の花びらが舞う道を二人で走っていた。
「だめ。今日から中学校生活が始まるのに初日に遅刻なんて!!」
負けん気が強くどこかツンとして・・けれど、天真爛漫な性格に昔から憧れがあった。
「ほらっ。急いでよ!もぉ・・・は・や・く?」
「!!!!!!!!!」
彼女の見た事ない行動に胸が高鳴る。
「うぉぉぉ!!!!!」
中学校へと続く桜並木の道を駆け抜ける。
「やった〜。間に合ったね!えらいよ?」
「へへへっ。」
息を切らし彼女の行動に感謝しつつ、二人で新生活の門をくぐった。