さくらっこ*3日後。ということは4/1?
テイルズ*そゆこと
スケスケ*そーゆーことですか
スマイル*え?何?何の事?
スケスケ*4/1はこのホームページが開いた時なんです
テイルズ*ちょうど5〜6年は経つなぁ。
さくらっこ*そうですね
(そっか。みんなはここに来てからすごい時間が経ってるんだ。)
美咲は、納得しながら頷いた。頷いても、向こうには見えないのだけれど・・・。
それから、1時間後。チャットは一旦切り上げとなった。美咲は寝る準備をし、ベッドに入った。
(私、いじめられてたんだよね。それで、父さんが教えてくれたあのホームページ。)
これまでの事を思い返す。
(私も・・・。誠十さんの気持ちはわかるよ・・・。)
美咲は、H東中に通っていた。至って普通の学校で、ごくごく普通に過ごしていたのだ。
だがある日、異変は起きた。
「おはよー!」
そう挨拶する美咲に返事をするものはなかった。端っこでは、クラスメートが一人、泣いていた。
「加奈子、かわいそー。」
「伊藤さんが脅して、金をたっただってぇ。」
もちろん、それは嘘泣きでその話も嘘だ。
「私は、昨日は家にいた!!」
「ほんと?でも、商店街で見たよ?」
「それは、買い物を頼まれて。」
「嘘言え!路地とかに、入って行ったんでしょ!?」
「猫がいたから、買ったものあげたんだよ?」
「ばーか。信用してくれる人なんか、この世にいないよ。死んでしまえばいいんじゃない?」
「―――――――――っ。」
死んでしまえば
しんでしまえば
シンデシマエバ
美咲はそのまま駆け出して行った。行く先は、電車の踏切だ。