次の朝。。
見慣れない部屋の様子そして、隣に眠る背中に・・何ともいえない苦しい失望が私の胸を侵食してきた。
背中の持ち主は、アキラ先輩。
臆病な私がつくりだす、哀しい恋の惨劇だ・・。
月曜日の夜に、私は加奈子を自宅に呼んだ。
私は加奈子の顔を見た途端に涙が溢れだしてしまった。
加奈子は「ラブラブの話聞かされちゃうかと思ってたけど・・なに?その涙は?・・間違えちゃった?って訳?」と、慰めるような?!茶化すような言葉で私の気持ちを探りはじめた。
「わかってるくせに・・。」声を詰まらせる私。
加奈子はしばらく黙って何か考えていたが、急に立ち上がると一言「何処?」と私に偉そうな口調で言った。
もちろん「何が?」と加奈子の言っている意味が全く、わからない私は加奈子に聞き返した。
加奈子は「アンタの幸せの黄色い何とかっていうやつ!」と言った。
まだ意味がわからず、顔をしかめる私・・。
勝手に加奈子は、私の部屋のなかをひっかきまわしはじめた。
加奈子は、ようやく見つけだした「ソレ」を私に渡し「はい!BARの名前わかってるよね?!」とだけ言った。