こころ〜千本の針4

そら  2007-11-22投稿
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「おい!どーした?」

少し聞き覚えがある声だ。しかし、里沙は反応せず目を閉じている。

すると・・・
ガバッ里沙を抱えこんだ。
「さっきの子やんか!大丈夫か?病院連れていったろう」

さっきの男の子だった。

里沙は慌てて下りて、言った。
「ほっといて下さい!」

「え!?あ、ごめん、大丈夫か?」

「大丈夫なんかじゃないですよ!!大丈夫、、、、、じゃ、、」

里沙は泣きながら叫んだ

男は少し戸惑った様子でいる。
里沙は何も言わず走って駅まで向かった。

帰ろー。

腫れた目を隠すように下を向きあるき、家へ帰った。

ベットに横になり、明日起きたらすべてが夢かも?そう思いながら眠りにつく。



朝になり目が覚めても、見えない無数の針は胸に 刺さったままだった。

そのまま里沙は丸一日、ベットの上で胸の痛みと戦った。

何時間ぐらいたったのか
里沙にとって辛く長く感じる時だった。
一日がおわろうとしている時に、突然携帯がなった。

え!?この着信音は!

里沙は慌てて電話にでる。少しトーンの低いこえで
「はい。」

もしかして
謝りの電話かもしれないと、変に期待している自分がいる。

「里沙、ごめん。あの女俺にしつこくて、彼女って言ったらお前の事傷つけそうで、、」

里沙は一瞬何を言われたかよくわからなくなっていた。

「本間にごめん、俺はお前しか好きじゃない、信じろ!」

この時の里沙は、疑う心も持たず、勇の言葉に涙でいっぱいになっていた。昨日の苦しみも不安も嘘のように無くなっていた。


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