中学に入学して間もない頃、僕は1人の女の子に目を奪われた。
いままで感じたことのない感情。
僕は誰にも聞けないままただ君を見ていた。
入学して半年、席替えをした。君の隣になりたいというのが本音。でもなったらなったで、どぉしようと思っている自分もいた。
そして終わってみれば僕の隣には君がいた。
「よろしくね。」
君が話かけてくれた。
「え!?…あぁ、よろしく」
明らかにあせってしまった自分に気づき、さらに動揺した。
そんな僕を見て笑った君の顔は、グラグラ揺れていた僕の心を一瞬にして鎮めた。
君にみとれた。