散り花 4

barn  2007-11-22投稿
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私たちは万引きの常習犯だ

毎日このスーパーで食べ物や飲み物を調達する

ここだけでなくショッピングセンターや文房具屋、ドラッグストアー等で欲しいものは手に入れていた

「窃盗」なんて考えたことなかった

ただ欲しいものが手に入るなら万引きが一番楽だった
そこに罪悪感はなくむしろ快感とどれだけ高額なものがパクれたかという充実感だった

高額といっても中学生だ

取るものはしれていた

今日はお弁当、お茶、お菓子

私はきづかれないよう巧妙かつ大胆にバックにいれ知らない顔でスーパーから出た

毎日好きなものを食べたしいらないものは道端に捨てたりしていた

ずいぶん勝手だがなぜか楽しかった


普段の真面目で堅苦しい自分と違う自分を楽しんでいた


二人で公園へ行き万引きしたおべんとうを食べた

「ちか〜つまんなくない?お金ほしいなぁ」

加奈子は充実感を味わったことがない子なのかなと思った。満たされないばかりなのは何事にも一生懸命になれないからだろう

「よっしゃ。おっさん捕まえて遊びにいこっか」

加奈子のほっぺたにキスするように近寄ってささやいた
加奈子もきゃはっと笑い「いいね」と言った



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