時間には限りがあるから、長く話すことはできません。
うさぎと離れたあらいぐまは、近くにいる友達と話し始めました。
うさぎは思いました
『片思いの時の方がたくさん話してた…』
寂しがりやのうさぎにとっては、とっても悲しいことでした。
寂しい…
うさぎは何度も泣きました
たくさんの涙の数だけ幸せがあると信じて…
けれどうさぎは
寂しいという感情に気付くのが遅すぎました。
『もっとたくさん話したいの。』
この言葉を見つけ出すまで、長い間いろいろな事を我慢していました。
うさぎの我慢が極限に達していることを
うさぎ本人までもが気付いてなかったのです。
うさぎは泣きました
幸せがあると信じて…
涙が枯れるまで泣き続きます。
うさぎは寂しいのが嫌いです。
うさぎが寂しくて死んでしまうという話は
本当なのかもしれませんね。