今からもう何憶年も前の話し。
人間界以外のある世界に人々や生物が住んでいたという。
その世界には、昼には、2つの太陽が輝き、夜には、7つの月が輝いていたと言う。
人々や生物はこの太陽や月に感謝しながら、日々を過ごして来た。
しかし、ある日の昼頃、
突然空震が起き、太陽の1つが、砕けてしまった。
太陽の破片は雨のように降り注ぎ、人々の住む大地に大きく被害を齎した。
作物は枯れ、破片に当たり、焼け死ぬ人も多かった。
そして、その夜。今度は
6つの月が突然砕けたという。
その破片も地に降り注いだ。
しかし、何故か被害は出なかったらしい。
破片が落ちた所をよく見ると、そこには、とても小さなタマゴがあった。
しばらく観察していたら、タマゴが還った。
そこには小さな、生物がいた。しかも、辺りを見てと、姿、形は違うが、小さくて、見たこともない生物があちこちにいた。
人々は見たこともないこの生物を「デア」と言い、共に暮らしていったという。