「おぅ。」
「あ、裕太じゃーん♪藍治来た??」
「ん〜来た来た。」
裕太は微笑んで言った。
「ちょっとあとで首絞めてやるって言っといて。アタシと秀に連絡怠りやがって!!」
「おー怖ぁ。」
裕太はそう言いながら行ってしまった。
何??今日の裕太何か変??
放課後いつものように生徒会室に行くと裕太と秀、そして藍治がいた。
「あ!!バカ藍治!!!」
アタシは生徒会室に鈴子サンと入るなりそう言った。
「オレはバカだよ〜椿は知らなかった!?!!」
「良いから。何で今日遅刻したのよ??また事故ったのかって心配したじゃん。」
「ゴメン〜秀も電話しただろ??マジで爆睡してた!!!」
「…そんなことだろうとは思ってたけど。」
アタシはため息をつきながらパイプ椅子に座った。
「藍チャン寝坊って言ってもそんな学校に遅刻するまで寝てるのって珍しくね??」
秀が言った。手にはシャープペン、机には数学のプリントが広げてある。
「ちょっと良い夢を見てしまいして…。」
藍治は遠い目をして言った。隣で裕太がマンガを読んでいる。
「まぁ何の夢見たのかしら??」
鈴子サンが意地悪そうに言った。
「別に〜。」
藍治は語尾を延ばして誤魔化した。