甘いワナ?

夢月  2007-11-25投稿
閲覧数[646] 良い投票[0] 悪い投票[0]

痴漢にあって以来、私はバスに乗る時、いつも彼の傍に乗った。

それから痴漢にあっていない。

偶然?

きっと、そうだろう。

でも、彼を好きになったのは『必然』だ。


私は毎日、彼を見つめていた。

彼はいつも眠たそうに吊り革にぶら下がっていた。

時折、バスが揺れては、びっくりして目を開ける彼を見て思わず笑みが浮かぶ。
彼のちょっとした仕草も見ていて楽しかったし、可愛かった。

そして、運命のイタズラだろうか。

乗客に押されて、彼の胸に飛び込むことも何度かあった。

その度、まだ成長途中ではあるが、男性の力強さを感じて、顔を赤らめた。


けれど、彼はきっとこんな私に気付いていない。

私は何人もいる乗客の一人。

とりわけ目を引くほど可愛いわけでもない。


ただ彼を見つめていられるだけで良かった。


そんな中、私の思いを知らず、彼は私に告白してきた。

彼がどういうつもりで私に告白してきたか分からない。

でも

たとえ、どんな理由であろうと彼と一緒にいられるだけで私は良かった。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 夢月 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
素敵なお相手紹介
(*^^*)無料体験☆


▲ページトップ