「会いたい」が言えなくて‥?

ヒユロ  2007-11-26投稿
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いつの間に
眠ってしまったんだろう‥?

少しウトウトしたのか?
でもまだ6時だ―\r

隣りには
背を向けた仁くんがいる‥

いつもと変わらない朝

なのに、仁くんの背中はまるで別人の様に見えた
私はベットを出て
隣りの部屋へ行った。

クローゼットを開けるとさっきと同じ場所に
明細書があった。

夢ではなかった‥

私はそれを手に取り
再び仁くんのカバンに入れた。

(見なかった事にしよう‥)

そうすれば―\r
何も変わらない‥
何も起こらない‥

これでいいんだ

7時。アラームが鳴る。
いつも通り
仁くんが急いで止める。
「仁くん、朝だよ。起きよっ!」

何もかもが
いつも通りの日常なのに
「おはよっ!もうパン焼くよ!」

「‥あぁ。」

朝のニュースを見ながら二人きりの朝食

コーヒーの湯気だけが
温かさを感じさせてくれた。

「今日ちょっと遅くなるから、晩めしいらねーわ‥」

テレビを見ながら仁くんは言った。

「どーして?」

「‥会社の飲み会。」

(嘘っ!)

「だって今日イヴだよ!」

「課長も来るし、断れねーべっ!」

仁くんは声を強めた。

「わかった‥でも早く帰って来てね‥待ってるから‥」

「‥あぁ‥」

(こんな日に、私を一人にするの‥?)

今日はイヴ
一人きりの?‥

ねぇ、仁くん‥
あなたは誰と過ごすの?
この部屋に私一人
置き去りにして‥

ガシャン‥

ドアが冷たい音をたてた
一人きりの部屋

テレビの音しか聞えない
私はボリュームを上げた
今日は忘れられない
イヴになるだろう

長い一日が始まる‥

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