ガタ―ン!!
朝から昼まで屋上でサボってた俺とリカは自分のクラスに行く途中校長室から聞こえた音に足を止めた。
「何…今の…?」
「知らねぇよ。誰か呼び出されたんだろ?」
「お前!!何してるんだ!!」
「落ち着きなさい!!」
中で先生達が口々に叫んでる。
「ほっとけ」
再び歩こうとした瞬間。俺は耳を疑った。
「離せよ!!触んじゃねぇクソッタレ!!てめぇら汚ねぇんだよ!!」
『え?!女?』
中から聞こえたのは女の声だった。ヤンキーのような言葉使い。そこらの不良よりすごい迫力だ。女とは思えない。
「女の子の声したよ…?」
「…そんな女もいるだろ」
いや…少なくともここまでひどいのはそう居ないだろう…。
ガラッ-
俺は驚いた。
サラサラでお腹の辺りまである長い髪の毛…
金髪…
『さっきの女?!!』
中からでてきたのはさっき屋上から見たパッキンの女だった。
ドキ…
こっちをニラんだ青いカラコンに俺がうつった。
「待て!川原!」
パッキンの女はすぐに校長室に目をやった。
「あたしに触んなよ」
そう言ってから彼女は俺をニラんでその場を去って行った。
「ったくアイツは…」
「すごい奴が来ましたねぇ〜」「とりあえず当分停学ですかね…」
「何?転校生?」リカが中にいた先生達に問いかけた。
「あぁ…まぁな…」
「リカかなりビビッたんだけど…」
「…てお前ら今授業中じゃないのか…?」
「ぁ…ヤバ…」
「コラ〜!!」
そんな中俺は違う事を考えていた…