「藻先生!」
啓吾たちが倒れている藻の方へ向かう。
「どうしたんですか?!」
「奴らが・・・」
「奴ら・・・―――?」
「夢玉を・・・持って行ったんだ・・・」
「えっ・・・?夢玉?」
夢玉、それは龍華が作った物。そして、夢玉をつかって『ディーカ』が世界征服を企んでいる・・・。
そして、その夢玉がこのスィークレット・カムパニーのなかに隠されていた・・・。
「奴らって、いったい誰なんですか?!」
啓吾が言う。
「『ディーカ』だ・・・」
「その中に龍華さんは?」
怜が言う。
「分からない・・・、でもこんなことを言っていたよ・・・―――」
―30分前―\r
「何なんだ?!君達は」
「あぁ?俺等かぁ?」
「『ディーカ』だよ!」
「ディーカ・・・だと・・・」
「俺等はなぁ、あんた等が隠し持ってる夢玉をとりに来たんだよ!!」
「そんなもの、ココにはない!!」
「んなわけねぇだろ!ちゃんと、上の奴らから情報貰って来てんだよ」
「何っ・・・―――」
建物内に入ってきた男達は、次々と建物内の者を倒した。
「さぁ、言えよ?御前が言えばココの連中は助かるんだゼ?」
倒れている藻の襟元を持って言う。
「いいだろう・・・、そこの扉の中に・・・―――」
と、藻が言うと男は藻を投げ捨て扉の方に向かう。部屋の端には茶色い小さな扉があった。そこを開けると・・・。
「おぉ・・・これが夢玉か・・・」
男が夢玉を手にとって言う。
「よしっ、引き上げるぞ」
と、言って男達は建物から出た。
宝は、奪われた・・・―――\r
野望を叶えるために・・・。