私は、アヤカの異変に気づいた。
最近、自分が避けられて居る。
私は、本人に聞いた。
「何で避けんの最近?」
冷たく言い放つ自分。
アヤカは、鏡を見ながら、グロスを塗って、
私の方を見た。
「ヒロさぁ何気に人気じゃん?」
意味分からない。
なぜ私が人気なの?
「人気って?」
質問する。
「ヒロ本当に、子供だね。」
頭の中で、何かがキレた。
「ヒロさぁ、自分では気付かないカモ知んないけど、男子から密かに人気なんだよ?」
知らなかった………
中学生になって、
男子に興味が無くて
クラス替えでアヤカに出逢い、少し意識するようになったくらいだ。
「和尚もね、ヒロに興味あるみたいでさぁ…メールして聞いたんだよ……」
アヤカは徐々に下を向き、
涙を堪えて言った。
「和尚、ヒロが好きなんだって」
アヤカの頬に一筋の涙が流れた。
私は、言葉が出なかった。
何で?私は和尚のこと好きじゃない。
知ってるよ、アヤカが和尚のことが好きだって。
知ってるんだよ。
「ヒロは悪く無いよ!ヒロは、元気だし、アヤカから見ても可愛いんだから!」
涙をふき、自分の事を励ます、アヤカが居た。
「アヤカはね〜ヒロがライバルなんだから〜♪」
部活が休みだったので、
家に帰った。
帰って、何も考えることなく、眠りに入った。
〜♪♪♪♪♪〜
「ぅ゙〜〜」
携帯が鳴り、目が覚めた。
携帯を取ってみると、
メールの相手は、タツヤだった。
内容を見ると、
《暇だから、メールした。暇か?》
「意味分かんねぇ〜」
私はふざけて、
《ちょ〜暇だゎ〜》
と送った。
返事は、数分事に来た。
ふざけていたのが、
なぜか、タツヤの相談役になっていた。
恋愛や友達関係、クラスの事を。
そして、その日から、
タツヤとほぼ毎日メールをする仲になった。
クラスの仲でも、
良く喋り、ふざけあっていた。
タツヤが居るのが当たり前になってしまった。
私は、どっかで、タツヤを探していた。
タツヤが他の女子と喋って居るのを見ると、モヤモヤしてイライラした。
こっから、気付くんだ、
男友達から、好きな人へと変わっていった。