『何してるの?』
『なんで何も言わないの?』『ねぇ。返事してよ…』
健康体だったあの人。
ただ普通に暮らしてただけなのに。
なんの前兆もなく。
私の前から居なくなった。
4年前、早朝5時37分。
変な夢で目を覚まし、コーヒーを飲もうとお湯を沸す。
そこに、
『おはよ。』
っとあなた。
毎朝の習慣で新聞を取りに行く。
玄関先で躓く。
『カダッ…』
『大丈夫?』
『大丈夫。』
部屋に入ったら何も言わないまま…
『バタンッ』
『えッッ?』
側に駆け寄り話しかけるがなんの返事ない。
『ンガァー』
すごいイビキ。
その時の私には病気の知識なんてなかった。
彼が脳梗塞になっていたなんて…。
すぐ救急車を読んだ。
『神様。』
必死に祈り続ける私。
病院に運ばれたが、
『うちでは…』
と言われ、別の病院へ。
着いた。
『ガラガラガラガラ。』
そのまま手術になった。
こんなにも待つ時間が長く感じるなんて…
私は何も考えられなかった。ただ戻って来て欲しい。それだけだった。
手術のランプが消え、出てきた彼。
頭に包帯を巻き、眠ったまま。
毎日変らない彼の病状。
目を開ける事も話す事もない。
その後、一週間が過ぎても、彼の病状がよくなる事はなかった。
急に『ピッ、ピッ、ピッ、』から『ピーーーー。』
に変った。
彼の最後だった。
彼の声を聞く事なく、眠り続ける彼。
私の祈りは届かなかった。
10月29日永遠の眠りにつきました。
彼が倒れた日、私が見た夢。
それは、私と彼が出かけていて私の靴が壊れて転んだものだった。
正夢…だったんだ。
今でもそう思っています!