そしてアタシが5年生になった頃だった。
おじいチャンは働き詰めで体をこわした。入院生活を余儀なくされたため妹とアタシは親戚の家に預けられた。
事件の前兆が起きたのはこの時だooo
親戚の家には従兄弟がいた。アタシの4コ(R)と2コ(Y)離れたお兄ちゃん。
仲良く遊んだ記憶は全くない。
…ある夜カラ毎晩アタシの布団に入ってくる人がいた。
毎晩、毎晩…アタシの体を触って部屋を出て行く。
小学5年だ。何をされてるかくらいわかってる。
ケド誰にも言えない。恥ずかしい。家には帰れない。
そんな生活は半年続いた。
おじいチャンが退院して妹とアタシは家に戻った。今までいなかったパパもいた。
安心できるはずの家なのに…アタシは布団に入れなかった。アタシは泣いた。何も言わずひたすら泣いた。
いつもはおじいチャンと妹とアタシで寝ていたのに…アタシはおじいチャンにも恐怖を感じていたのだ。
その日は寝ずにおじいチャンとは別の部屋で妹とゲームしてた。
しばらくして布団で寝れるようにはなったが小学5年の夏休みは林間学校があるコトを知りアタシはその日カラ学校に行かなくなった。男がいるのに寝れない。
アタシの態度が急に変わって戸惑ってたおじいチャン。アタシがピアノを弾くと泣いてた。でもアタシはピアノを弾くと落ち着く。
おじいチャンと話さない日が何日かたってた。
いつもシュークリームをおやつで出してくれた。アタシの大好物。
おじいチャンにありがとうも言えなかった。
アタシは知らないウチに声が出なくなっていた。
一向に良くならないアタシを心配しておじいチャンは入院してる間のアタシの様子を聞こうと親戚の叔母さんに今の様態を言った。そしてアタシの事を聞いた従兄弟のRが
『心配だから様子みにきた!』
と来たのだ。
その日カラたまに週末は泊りに来た。
アタシの悪夢はまた始まった。
いや!事件の前兆ではなくなったのだ。
……‥《続》‥……