深夜、僕はいつもの公園のいつものベンチであお向けになって
星空をながめながら
ただただ過ぎていく時間を過ごしながら
色んなことを考えていた
自分は誰なんだろ…
自分は誰かに必要とされているんだろうか…
自分は何ために存在しているんだろう…
こんなくだらない事ばっかり考えながら束の間の眠りにつこうとしていた
そんな時だった
何処からか女声が聞えてきた
「その答えが知りたい?」
僕は辺りを見回した
しかし誰もいない…
「誰…?」
「私はあなたを必要としています」
「僕を必要と…?」
「うん、あなたが必要なの、説明は後でするわ。今は意識を私の声に集中して」
僕は目を閉じてその女の声に集中した
「そう、こっちへ…」
僕は急に意識が遠のいた
そしてしばらくしてやっと目が覚めた
そこは見知らぬ廃墟だった…
天井が崩れてなくそこからは空が見えた
でも、そこにきれいな空はなかった…