それから数週間後… 私の携帯が鳴った。 メールにはアキラと言う名前があり少し嬉しかった。ワクワクしてメールを読むとそれは、アキラくんの妹さんからのメールだった。｢突然すみません。アキラの妹です。兄貴は胃癌で余命３ヶ月です。あなたからの最後のメールをもらう前から意識がありません。けど、昨日あなたの名前を呼んだんです。だから会社や学校の名簿であなたの名前を探しました。でもどこにも載ってなくて…最後に携帯を見てあなただとわかりました。兄貴はずっと自分の病気の事を知っていました。あなただけが支えだったようです。だから迷惑じゃなければ兄貴宛てにメールを送ってくれませんか？母と私で兄貴に聞かせたいんです。ちゃんと聞こえていると思うから…｣ それから私はアキラくんの携帯にメールを送り続けた。｢今日はいい天気だよ｣とかそんな普通のメールでした。それを妹さんとお母さんとで毎日ベッドのアキラくんに聞かせていたそうです。
そんなある日、アキラくんのお母さんが私にメールをくれた。
｢いつもあの子の為にありがとう。あなたのメールを読んだらアキラが少し笑ったの。もし良かったらアキラとどんな話をしていたのか教えてもらっていいかしら｣
私は自分には好きな人がいてもう何年もその人と交わした約束を信じて待ち続けている、そのうちに心が病んでしまい笑ったりすることもうまくできなくなったと話した。
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