それを聞いたお母さんは、｢ありがとう。｣と言ってくれました。そして
｢あの子、自分が死ぬかもしれないってわかってたのに、あなたを一生懸命励ましていたのね。あなたをとても大事に思ってたのね。ありがとう。あなたと勝手にメールしてる事知ったら怒るかもしれないから、今から報告してくるね。｣ とメールをくれました。 私はずっとメールを送り続けました。意識を取り戻してくれると信じていました。
それから１ヶ月後… ｢もう駄目みたい｣とお母さんからメールが来ました。私はボロボロ泣きました。そしてアキラくんは帰らぬ人となりました。 お母さんは
｢ありがとう。感謝しています。あなたのメールを読んで聞かせていた時に、アキラが涙を流して、それからすぐに亡くなったの。あなたはアキラの分まで生きてください。アキラの事、忘れないでなんて言わないから、ちゃんと前を向いて歩いて。アキラが意識を無くす前にあなた宛てに打って送れなかったメールをみつけたから送ります｣ と言って最後のメールが届きました。 ｢俺は、元気になったら一番に君に会いたいんだ。そして、君と美味しいものを食べて、遊んで、君の笑顔が見たいんだ。君はとてもいい顔で笑う人だと俺は思うから。約束だよ。俺が病気に勝ったら笑ってね｣ そう書いてあった。 あなたが最後の時に、呼びたいのは誰の名前ですか？アキラくんが呼んだのは私だった。でもそれがあたしには悲しい事に思えました。最後には本当に愛した人の名前を呼ばせてあげたかった。みなさんも、最後に一番大切な人の名前を呼べるように後悔のない日々を送ってください。それが私の願いです。
アキラくん、私の名前なんか呼ばせてごめんね。 END
[219] 
[0] 
[0]
