「犯人は少数とみられ教皇、及び教会騎士500名を一夜のうちに殺害した。こんな芸等ができるのは我が教会騎士団といえ隊長クラスしかいない!」
モゼフは続ける。
「本日異端諮問委員会は隊長五名を異端者と認定。
おとなしく投降するならよしそれに応じない場合は死んでもらうことになる!」
意味が分からなかった。
確かに大陸が統一された今となっては教会騎士500名を少数で一夜のうちに殺すとなると隊長クラスの人間しか考えられないだろう。
しかしギリアムにそんな記憶はない。
まわりの隊長たちもそんなことをしでかす人間てはないことはわかっていた。
まわりには弓を持った兵士がこちらを狙っている。
「どうする?こいつら本気らしいぜ」
ギリアムは戸惑った。
「ここはとりあえず逃げるか!」
カイエンが提案した。
「馬鹿者!逃げたら俺たちがやったと認めることになるだろう」カーレルが反論する。
「私たちが捕まるのは一時のことなんだし教会側も調べればすぐに間違いだと分かってくれるでしょう」
クレアが冷静に皆を諭した。
「同感だ」
ハンゾウが提案に賛成した。
こうして隊長五名は武器を捨て投降した。
「これより一カ月の後審判を行い判決は決定する。
それまでの間ベルマリン牢獄にて五名の身柄を拘束する!」
こうして隊長五人は教皇暗殺の罪で投獄されることになったのだった。