「ママ!ちょっと来て!
学校から帰ってくるなり、娘が大きな声で私を呼んだ。
「いいから、ちょっと出てきて!すごいことになってるねん!」
誰か怪我でもしたのか?はたまた川にでも落ちたのか?(以前末娘のともだちがおちたことがあった。その時も同じように、大騒ぎだったので、私はコノ位では驚かない)
わざとノロノロまるで、おばあちゃんのように
「どないしたん?何がすごいことになってるのん」
と外へ出ると、
「あれよ!見てみ。へんやろ!私川見ながら帰ってて…なーんかへんやなぁって思ってぇ、なんか落ちてると、はじめは思ったんだけど、あれが映っててん!」
と、娘の指差すほうを見上げると
なんと!まぁ 空の真上に虹がかかっていた。
そういえば、いままでは遠くの山と山の間とか、空をまたぐような虹とか、っていうのが多かった。
でも、今日の虹は昼の2時だというのに(虹は太陽を背にすると見える現象と聞いたことがある)眩しい虹なのだ。その上薄雲の中に出ている。
思わず、家に入ってケータイで写真を撮ってしまった。
しかし、いつまでも虹を眺めて癒されてはおれず…
娘の「な、な、すごいやろ?私が見つけてんで!」
と、さっき話した帰り道の出来事を、またまた始めから報告する娘の話を聞かされた。