―お店に入ると、そこは薄暗く、和を感じる雰囲気が漂っている―\r
『うわぁ…緊張する』
独り言を言ってると、奥からホストの様な男が出てきた。
『はじめまして。今日からお世話になります。よろしくお願いします!』
いつもより1トーン高い声で挨拶をした。しかも声が裏返る。
(やべっ…)
『ハッハッハ!緊張し過ぎ。待ってたよ。俺、店長だから!よろしくな。』
(この人が店長!?めっちゃ若いっ!)
そう思いつつ笑顔で挨拶をする私。
『よろしくお願いします』
早速、制服に着替え、ホールに出る。そこには色んな人達がいた。
(この人たちと一緒に働くのかぁ。)
私の胸は高なった。ドキドキしながら挨拶をすると、
『よろしく。わかんないことがあったら何でも聞いてね!』
(優しそうな女の人だな
みんな明るく挨拶してくれる。頑張れそう―)
そんな安心もつかの間。
お店はカップルで賑わってきた。
私は新人なりに一生懸命お店の中を動き回ってっていた。その時―\r
『おはよぉございまぁす』いかにもベテランな感じの声がする。
『あれ?新人さん?』
『はいっ!今日からよろしくお願いします。』
『よろしく。』
―これが私と彼の出会いだった― つづく。