わたしの大好きだったおばぁちゃんが作るカレーライスは、具がなく、甘いあまいカレーライスでした。
当時、託児所みたいなものがなく、両親は共働きだったので、わたしは産まれてすぐに、親戚のおばぁちゃん夫婦に預けられました。
とても優しいおばぁちゃんで、四六時中いつも一緒に遊んでくれていたそうです。
中でも、おばぁちゃんのカレーライスが大好物で、どんなに機嫌が悪くても、カレーライスを食べたらご機嫌になるくらいでした。
ただ、
「母親が作るカレーライスには具がゴロゴロ入って、少しだけ辛いのに、どうしておばぁちゃんのカレーライスには入ってないのだろう」
って、気になったので、聞いてみると、
わたしが嫌いな食材を、食べやすいようにコトコト煮込んでくれていたそうです。
そして、ハチミツとりんごを仕上げに入れてくれていたので、甘いカレーライスになったんですね。
その味を再現したくて、何度も作ってみたけど、同じようにはできません。
同じ材料で同じ調理してるのに、、、
詳しく聞きたかったけど、天まで聴きに行くことは出来ないですよね。
カレーライスを見る度、おばぁちゃんを思い出します。