奇妙な関係が半年続いた。
ある日、
「東京の恩師が亡くなった、俺は仕事で行けないからかわりに行ってくれないか?」
突然主人が言った。
「ええ、かまわないけど…」
「おまえも、少しゆっくしてこい」
「…そりゃ東京は行ってみたいけど」
「家のことはまかせろ」
めずらしい…この人がこんなこと言うなんて…
ま、このさいだ、あそんでこよっと(笑)
私は、東京行きをきめた。
次の日
『来週、東京いくよ』『まじ?会おうよ』
『ディズニーいきたいな』
『つれてくよ、どこでも(笑)』
『東京タワーも』
『はいはい(笑)』
『品川プリンスにとまるの』
『送迎いたします(笑)』
『また連絡するね』
『了解』
はじめての東京にわくわくしていた。
『来週、東京行ってきます』
とおるにもメールした。『なんで?』
そりゃそう思うよね。
訳を説明した。
『気をつけて、帰りは新大阪まで迎えに行くよ』
『ありがとう』
少し後ろめたかった、不倫相手だけど、さらに違う相手にあうのだから…