僕と野球と彼女とその他

diamondS  2007-11-29投稿
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Lサイズのコーラ。
90円。

学校の自販機は安いんだけど,炭酸類はやけに味が薄いような気がした。

てゆうか今日は自販機来たの3回目だ。


くそ。



「あれぇ。木奈くんさっき飲んでたじゃん。」

自販機の所には雪印乳業って書いてあるベンチが何個かあって,
自販機の丁度正面のそれにマネージャーが座っていた。

いつの間にか着替えて制服だった。


手には小さい紙カップ。
熱そうに持っている。

「またホット買っちゃったの?」
一番左の機械に小銭を入れながら僕は言う。


「うん。……3回目。」
「いい加減慣れなよ。普通に右半分はホットじゃん。」

つーか普通は間違えない。


「こないだは体育の後にホットのコーヒー買っちゃってさぁ,熱くて休み時間中に飲めそうになかったから下駄箱に入れといたら下駄箱ん中超いい匂いになってたん★」

…笑話か?

一応,笑いながら返答しておく。


「…木奈くん,パシリ?」

笑いながら彼女は的中させた。


ビーッ…


僕は機械からカップを取り出す。


「ナカムラ先輩のたべ?」

彼女は笑いながらまた的中させた。



…シャクだ。
…にゃんとなく。





「…マネージャー,1人で帰るの??」

「うん?今日は那雲先輩いないし。サッカー部いないし。」


サッカー部ってのは
多分サッカー部のマネージャーも今日はいないって意味だろう。


マネージャー同士で仲良いから。




…ぶっちゃけ一瞬びびった。

`じゃあ一緒に帰ろうよ'




…なんて言うような雰囲気でもなく。



「おつかれっす。」


そう言って僕はその場を離れた。




「ナカムラ先輩,買って来ましたよー。」
「あーありがとう。」


「木奈ぁ,メロンソーダ買って来てぇ。」





いっぺんに言えよ!!
つーか自分で行けよ!!!



…たぶん伝統なんだろう。


「Lサイズでいいんすねー?」


本日4回目の自販機。

…まだマネージャーがいたら一緒に帰るか聞いてみよう。


うん。


…続。



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