去年の11月17日、仕事から帰ってきて私が見たのは、机の上の置き手紙だった
そこにはお兄ちゃんが亡くなったから
葬儀場にいると…
頭が真っ白になった何が何だかわかんなくなった
お父さんに電話した嘘でしょ？って
お父さんが言った
お父さんも嘘だと思いたいんだ。
けどな
冷たいんだよ
どこ触っても
冷たいんだよ
涙がこぼれた
泣きながら
その場に泣き崩れた葬儀場につくと
皆がいた
お兄ちゃんは
木の箱に入っていた
目をつぶり
ただ
いつものように
寝てるようにしか
見えなかった
お兄ちゃんの
子供が言った
パパ起きてよ
起きてよ
僕
恐くないよ
だから
起きて
お願い
お兄ちゃんの
頬に
たくやの涙が落ちた
たくやはそれまで僕は男の子だから泣かないよって言ってたけど
私は隣で
ただ泣き崩れてるだけしかできなかったお兄ちゃんって言っても
実の兄ではなく
お姉ちゃんの
元旦那であるが
私は小さいころからずっとお兄ちゃんが大好きだった
優しくて
お兄ちゃんと
結婚するって
言ってた位大好きだった
姉と別れてからも
姉とお兄ちゃんは
仲が良く子供達ともちょくちょく会っていた。そんなお兄ちゃんが
自殺をしたなんて
考えられなかった
お兄ちゃんが
あの強いお兄ちゃんが、
お兄ちゃんごめんね
悩んでたんだよね
お姉ちゃんの事
大好きだったもんね。子供の事だって大好きだったもんね。一人になってさびしかったよね。ごめんね。なにもしてあげれなかった。なんの力にもなれなかったね。ごめんね。
お兄ちゃん
覚えてますか？
めーちゃんとたくやとゆうなとあすかでカラオケ行ったこと… 子供達がパパとママにって歌ったあの歌を…ママとパパの間にうまれた小さな蕾がいま花をさかそうとしてるよ…きってもきれない親と子の絆…。この歌の通りどんな形になろうとずっとお兄ちゃんは一人じゃないからね！それからたくやが言ってたよ。たくやはなんで男の子だったんだろうねって聞いたらねー、僕は母さんを守るために生まれてきたって… ゆうなはねいつもみんなにお兄ちゃんに似てるって言われるとニコニコしてるよ。お兄ちゃん、ずっとたくやとゆうなとめえちゃんを見守っててね。ついでに私も。それから私の赤ちゃん私が星になるまでよろしくね。まだまだかもしれないけどかならず皆でお兄ちゃんのところにいくからそれまで私の赤ちゃんの面倒頼みましたよ！いつか皆で綺麗な星になろうね?
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