『今日も一日よろしくお願いしまぁーす!』
さぁ、営業開始!
♪♪♪♪♪♪♪♪
いつものオープニングソングが流れる。軽快なテンポのこのオープニングMDは僕が大好きな曲を集めて作った。約一ヶ月も流していると女の子から、
『この曲誰の曲?なんか気に入ったから教えて!』
(う〜ん、さすが俺!やっぱわかる人はわかるんだねぇ。この良さが。)
『あ、いーよ。CD持って来るね。』
『え〜、いいの?ありがと♪』
そんな嬉しがってくれるとかなり僕的にはヤバいくらい嬉しすぎる。
その内…
『いらっしゃいませ〜』
お客さんがきた。
(よ〜し、今日も頑張るか!)主任が、
『3番テーブル、2名様、飲み物はブランデーね。』
と言ってくる。ちなみにこの主任の説明をしておこう。このクラブを一緒にやっている三人の男性スタッフの一人だ。この人はかなりおもしろい。お店のムードメーカーと言っても過言ではないだろう。いつもB型丸出しで、かなりの天真爛漫な人なんだ。プラスいつも女の子にキレそうになってる悩み多き主任である。
僕が2名様セットを持って行く。待機席では小さい声で、
『またあのハゲオヤジ来たよ。マジお触り激しいからダルいよね〜』
課長が女の子をテーブルに付ける。
『あぁ〜ん、〇〇さん今日も来てくれたんだ〜♪ちょ〜うれしい!会いたかった〜!』
まったくこいつら何なんだろ…