ある日、目が覚めるとウサギになっていた。おかしいな。昨日の夜布団に入るまでは、確かに人間だったはずなのに。 とりあえず、空腹を感じたので、ウサギの好物としてポピュラーな、ニンジンを食べた。 赤色のニンジンは固く、口に入れた瞬時に青臭さが広がった。味覚は、どういう訳か人間のままだった。 理不尽さを感じながら、仕方がないのでそのままニンジンを食べた。 やはり、ニンジンは甘く煮たモノが一番美味しいな、とぼんやりと思った。
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