「いいのかよ?!簡単に渡して・・・」
啓吾が言う。
「いいんだ・・・第一1つじゃ何も出来ないさ」
「・・・え?それ、どぅいう意味ですか?」
「夢玉は、2つ作られた、ってことか・・・?」
翔が言う。
「あ、聞いたことあるよ。夢玉は、2つで1つ。2つそろわないと願いは叶わない、って」
舞が言う。
「あぁ、そのとぅりだ。夢玉は2つ無いと意味が無い」
「で、もぅ1つは、何処に?」
藻、下を向く。
「それが・・・、もぅ1つは分からないんだ」
「・・・」
「でも、ディーカが2つ持っていないことはたしかだ」
「じゃあ、奴らが見つける前に夢玉を壊せば・・・」
「奴らの願いは叶えられなくなる」
「じゃあ、僕はハイトに連絡を・・・」
「あ、はい」
「君達は他の人の手当てを」
ミッション:龍華の奪還・夢玉の破壊
「儘さんは・・・?」
怜が儘がいる部屋に入ってくる。
「意識が・・・戻らない」
「そっか・・・」
「怜・・・」
「何?」
「龍華は、本当に俺達を・・・―――」
「んなわけ、ないじゃん・・・。信じよう」
「そぉだな」
「・・・?」
建物内の廊下から物凄い勢いで、この部屋に向かっている足音が聞こえる。
「啓吾くん!怜ちゃん!!」
「あっ・・・、藻先生」
「急いで!ハイトのところに向かおう」
「え・・・?何で急に」
「それは、後でだ!」
俺達は、藻先生の車に乗ってハイトのもとに向かった。
そこで、俺達は異様な光景を目の当たりにする・・・―――。