彼と会う日…
今日は離婚したことを言わなくてはいけない
いつもの場所で約束している
不安だった…
離婚したと伝えて 責任を感じて結婚まで考え 別れを告げられるのが
彼はいつものように 車で待っていた
「あのね 今日は私のアパートに行こう」
「まゆ何 言っとるの…」
「引越したの 一人暮らししてるの」
「まゆ………離婚したのか…いつ?」
「二週間前…」
「とりあえず まゆのアパート行って話そう」
彼は頭を撫でてくれた
アパートに入ると すぐ彼は私を抱きしめ
「辛かっただろう どうしてメールでも電話でも話してくれん…ごめんな」
私は 涙が止まらなかった
離婚するまで 辛かった
8年結婚していて 愛情がなくても情はあった
旦那が泣きながら 別れたくないと言って 土下座した…
だんだん 旦那の態度が変わる
離婚する一週間前からは私への暴言だった
私は堪えた
私は親を早く亡くしており帰る所はなく 貯金してたお金でアパートを借り
仕事を始めていた
彼はしばらくの間 何も言わず抱きしめていた
私は泣きながら
「しんが好き 好きって言いたかったの ずっと…ただ 言いたかった…ただ会いたかった…私は一人しか好きになれない 不倫だったのかもしれない
でも 私は一人の女として しんが好きになったの…旦那に抱かれるのが辛かった…ごめんなさい お願いだから 責任感じないで 私はこの先 しんと別れても後悔しない」
彼は しばらく黙っていた
私は全て話し 気が抜けたように 床に座りこんだ
彼が 私を抱き上げ 居間に連れていき
「まゆ…これから堂々と付き合えるな…っていうか俺と付き合って下さい」
私は初めて 好きと言って彼の胸に飛び込んだ
幸せだった
私たちは朝まで愛し合った
それから毎週 週末は二人ですごした
今までは行けなかった
水族館…
海…
旅行…
しんと居るだけで幸せだった
このまま 付き合ったままで良いと思っていた
でも 彼は違った