“シュン…”
司令室の扉が開き、瑞枝、そして祐希と紫穂がつづいて入ってきた。
怜子「瑞枝…」
オペレーターの3人が椅子から立ち、敬礼をする。
瑞枝「ごくろうさま」
瑞枝も応えて敬礼した。
祐希「…!?」
紫穂「……っ」
司令室に入った祐希と紫穂の目にまず飛び込んだのは中央に設置されているメインモニター。
そしてそれに映し出されている“兵器――イヴェリス”だった。
祐希「…コ…レが……」
紫穂「スゴイ……」
――室内を見渡す余裕ができるとまた、その設備の多さ、見慣れぬ器材などに
2人は驚きを隠せなかった。
怜子「ヴェリの起動完了したわ。」
怜子が瑞枝に報告をする。
瑞枝「了解。使真到達までは?」
柳「到達まで13分です。」
瑞枝「13分か――歩、水夏ちょっといつまで話してるの?」
瑞枝は奮闘中の2人のパイロットに呼び掛けた。
水夏『ぁ瑞枝……』
歩『中佐…』
2人も我に返る。
瑞枝「司令…」
瑞枝は振り返り上を見上げた。祐希もつられてみると司令席にさっきの男が座っていた。