「確に本物のようだな」
その時、
『バンッ!』
わずか一秒の出来事。天井から武装した男が六人降りてきた。と、言うより飛び降りたと言う方が合っている。
「やはりタダでは返して頂けない、か・・・」
一人呟く男。何故ここまで冷静なのか。
「さあ、おとなしく捕まっていただこうかな」
「でもねぇ・・・、これを依頼主に届けないといけないのでねぇ。」
その瞬間男はしゃがみこみ、低空キック。一人つまづきかけたが全員後ろにジャンプ。その後発砲、と思ったが撃たなかった。撃つ対象がいなかった。
「アレ?」「ヘッ?」「んぁ?」
六人の男全員が辺りを見回す。しかし周りは入口の扉が揺れ動いているだけであった。
続く・・・