星になった天使

ぁすか  2007-11-30投稿
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おめでとう。
確かに妊娠してるね。
予定日は11月11日とかかれた紙をもらった
今年の三月
ほしくてほしくて
しかたなかった
赤ちゃん
今私のお腹に
いるんだね
大好きな彼との子
早く大きくなーれ
本もいっぱい買った
名前も二人で
いっぱい考えた
そして三ヶ月になった日
彼と二人で
病院にいった
○○さーん
エコーうつすね
はーい
先生が聞いた
出血してなかった?
今日したかも?
そう答えなければ
よかった
お母さん
残念だ
若いからまた
できるよ
そんな言葉
聞きにきたんじゃないよ
先生
大きくなったね
そう言われるためにきたのに
彼と一緒に
今日妊娠したこと
皆に話して
結婚しようって
頭ん中真っ白だよ
彼呼んできて
先生が言った
泣きながら
診察室をでた
彼を呼んだ
みんな
泣いてる私を
変な目でみていた
けど
そんなのどうでもよかった
若いからとかまたできるよ
そんなんじゃない
私は
この子を産みたかったんだよ
うきうきして
マタニティも買ったのに
赤ちゃんの名前も…先生は
そんなの関係ないんだね
そうだよね
他人だもんね
明日には
子宮がダメになっちゃうから
手術をするって
まってよ
助からないの?
なんで
この子が
なんで?
そして4月20日
予定通り
手術が始まった
手術室につくと
看護婦さんが
大丈夫ってきいてきた
大丈夫なはずないじゃん
けど言うしかないじゃん
大丈夫ですって
あまりにも
あっさりに
言葉を発する
先生や看護婦さん
私のように流産したお母さん達にも
こうやって言ってるんだと思うと悲しくなった
確かに他人だけど
どんだけ辛いか…
手術から目がさめると彼がいてくれた
何も言わず
ただ手を握っててくれた
涙が溢れた
彼の頬にも涙が零れてた
会計に行くと
先生からって
紙パックのお茶を渡された
もう来月からはここには来ないんだって思ったら
また涙が零れた
その日の夜
星を眺めた
この世界に産まれて来れなかった赤ちゃん
けど星になって輝いててくれたらママとパパは嬉しい

そしたら
いつも
貴方を見てるからね
ずっと輝いていてね
いつか
パパとママも
貴方のところに
行くから
それまで
頑張って輝いていてね
世界でたった一人のママとパパの天使へ

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