シルバー髪と大男は、意識を失っているノリユキを更に奥の部屋へと引きずっていく。
そこは、いつから存在しているのか見当もつかないほどかなり古く、
壁のコンクリなどは、戦時中の防空壕、あるいはナチスのガス室を思わせる造りである。
大男は南京錠を外すと、通常の3倍程はあろうか、錆び付いた鉄製の大扉を開いた。
ドドガ!ドドドガガ―!
「クッせ―!...マエんトキのは、カたシたっケ?」
「まぁイイか...オレガはイルワケジャないシー」
そこは暗闇で、内部がどうなっているのか、入口からは全く解らない。
「ジャあね〜...」
ノリユキを内部へ投げ飛ばす。
ドバッ!ズザザ―\r
「死ネ!
大男が扉を閉めると鍵を掛けた。
ガリチャ!
「ミッカで..発狂!..以上!」
つづく