。。。
「今日、飯どこ行く?」
「なんでもいっす」
大抵、
この会話から始まるんだ。
「じゃ。ここね」
「・・・ぅん」
いつもラーメン。
時々ファミレス。
(なんでもいいんだけどね、一緒にいれれば。)
いらっしゃいませ
(ってか、
周りからみて
恋人って思われてるのかな。。)
因みに
ラーメンは嫌いじゃない。
たまに、お洒落なレストラン。とか思うけど、
うちらはお酒も飲めないし、
そんな柄じゃないかもね。
‥第一、平日の夜しか一緒に居れないじゃん。。。
「‥手触っていぃ?」
「・・・ぅん」
「ん〜、触れると気持ちいいね」
「・・・ぅん」
彼は、
店内でもこんな感じです。
3ヶ月が過ぎるのは、あっという間でした。
彼は私の存在を「彼女」だと言います。
家庭があるのにね。
だから私は違うと思うんだ。
出逢いは職場。
営業職で、
私の業績はよくありませんでした。
私より数ヶ月遅れて入社してきたのが、彼です。
第一印象、
(これはないゎ...)
少し年上で
背がちっさい。
可もなく不可もなく、当たり障りのない見た目で、
流暢に話が出来て、
場の空気を入れ換えたり、作ったりする人。
(営業マンって感じだな。)
そんなでした。
当時私は、
初の新規獲得で
仕事に対するやる気はありました。
ただ、
その後、どうしていいのかわからない様な、不安な日々続きで。
元々、人に気持ちを伝えるのは上手くない。
その上、
気が強くて雑な女。
ひたすら
そんなキャラでいましたから、
更に上手く相談したり出来ない。
悪循環です。
その週は、
全くアポが取れず、毎日上司からの嫌みを受けてました。
提出書類も山ほどある。
毎日帰りも遅い。
でも、仕事が上手く行かない。
(もぅ、いやだ…)
そんな中、
前職も同業だった彼は、トントンと契約を。。
・・・
自分の存在意義が無い。悔しい。。
そんなことを思ったら、涙が溢れました。
向かい側のデスクにいた彼が気づいて、一瞬吃驚して、
すぐに落ち着いた風に話かけてきました。
「どうした?話してみなょ?」
今度は涙が止まらなくなりました。。。