電話の向こうから
「愛してる？」
と女の声…
「愛してるよ」
私は 目が覚めた
今 何と…
旦那を見た
私が寝てると思ってたのか マズイという顔で
「…冗談だよ…たかしの彼女の友達だ」
苦しい言い訳だった
「携帯 教えたんだね でも時間は考えてくれないとね…っていうか もしかして浮気なのかな」
「俺のこと信じられないのか」
いかにも 男が浮気してる時のセリフ
私はとりあえず
「わかった ごめんね
信じるから 裏切らないでね」
その場は 堪えた
それから徐々にエスカレートするとは この時は思っていなかった
一週間後…
私が夜勤明けで家で寝てた
ピンポーン
ドンドン
セールスかと思い 出なかったが
「いるんでしょう！」
女の声…
私は玄関のドアを開けた
まだ高校生くらいの女の子が立っていた
私を見るなり
「奥さんだからって いい気にならないで！」
？？？…
私には この状況が理解できず 怒鳴られていた
「私 あなたのこと知らないんですけど…」
いきなりビンタされた
「あなた誰なの？いい加減にして！」
玄関先では近所の目もあるので 居間に通し 話を聞いた
その娘はビンタしてすっきりしたのか 落ち着き
話し出した
携帯の相手で 旦那と付き合っていると言う
毎週末と私が夜勤のとき たかしのアパートで会っていると…
聞きたくない話が ドンドン出てくる
毎日 メール 電話…
会うたび エッチ…
本当は奥さんと別れたい…
私は耐え切れず
「今日はとりあえず帰って」
あまりにも裏切られ 泣きたかった 辛かった
私のお腹には子供がいる
それでも その娘は私に別れくれと…
私は気が狂いそうになり
無理矢理 家から追い出した
どうして良いか わからなかった
旦那は帰ってこない
仕事は終わってるはずの時間
旦那は本当に別れたいのか
旦那の口から聞きたかった私は携帯に何度も連絡した
やっと出た
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