そんな私を嬉しそうに眺める母を見てると私もスッゴク嬉しかったです。
友達が出来るまではバレエが楽しくて、仕方なかったのに、友達ができるとバレエの日は遊べなくなってしまい、幼い私にはバレエが苦痛へと変わって行った。
そしてある日…。初めて仮病を使った。まだ小さな私にはうまい演技なんか出来ないし、きっと親じゃなくても見抜ける嘘だったと思う。
でも病弱だった私の嘘を母は心配そうな目をして信じてしまったのです。
イヤ…きっと愛情いっぱいで接っしてくれてる親だからこそ、他人じゃなく母だからこそ、私を信じ心配してくれたのだと思う。
そして、『病院に行こう』と言う母の顔を見てると、病院に行くと嘘がバレル恐怖と心配そうに私をみる母の作り笑顔、大好きな母の心配そうな笑顔をみると、私は泣いてしまいました。
『お母さん。
ごめんなさい。いやや〜もういややよ〜。』
『お腹痛いのウソ言ったの?』
『痛いのウソなの〜ごめんなさい。もうしないから。お母さん、ごめんなさい。』
怒った顔をしてる母の横で私は、近所中響き渡る大声で泣きながら謝り続けた。