あれから数週間たった…
僕らは一緒に住むようになり、同棲をしている。
小山内に渡された小箱の裏には、僕宛に
「生まれる命、消えゆく魂、さぞかし悩むだろう」
と、書いてあった。
何のことかさっぱり分からない…
僕は早く箱を開けて、中身をみたかった。何が入っていて、どう使い、何の役に立つのか。
知りたかった…
でも今回は、鍵が無い。
小山内に聞いたが「分からない…鍵は伝染するものだから探しても見つからないはずよ。」
それから数ヶ月経った。
嬉しいニュースが入ってきたんだ。
「ねぇ!私。できたみたい!」
眩しいばかりの彼女の笑顔に、思わず涙を流しながら僕は黙って抱きしめた。
その後、僕らは母のお墓に報告をしにいった。
すると…墓石の前には無造作に置かれた封筒が目に付いた。
2人で中を開けてみると…
あの「鍵」がでてきた。