伝染鍵?

 2007-12-01投稿
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鍵の送り主は結局分からなかった…

僕は箱を開ける勇気がなかった。

何となく察しがついていたから…

「生まれる命、消えゆく魂。」

大体想像がついていた。

でも、あの鍵はなんども僕を助けてくれたし。今回ももしかしたらよい方向に転がるかもしれない。
そう信じ、小山内のいないところでこっそり箱を開けてみた。

中にはまた一回り小さな箱と、母子手帳が入っていた。

その時。ドアが開き、小山内が立っていた。

慌てて僕は母子手帳を隠し、「な、なんだ。帰ってたのか」
「なんだは無いでしょ!ただいま!お腹の子順調だってさ!」

「そ、そっか!なによりだな!」

そんなギクシャクが何ヶ月か続いたある日…

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