確か小6の時だったけな…
姉貴を殺したのは
姉貴は運動も出来てスポーツ万能、容姿端麗と三拍子揃っていた。
そして不器用な俺を見下し、軽蔑していた。
だから殺してやった。
夜、姉貴の部屋に忍び込んで、先ずは目からザックリ。
ぐちゃって音がしてあいつは悲鳴をあげた。
五月蠅いから奴の腹を何度も切り付けて、突き刺してやったな。
奴の腹を切り裂くのが楽しくて仕方がなかった。
その後、この事件は親父が事実を揉み消した。
親父は国会議員でしかも何かの大臣もやってたな…
その後親父は俺に剣道を習わせた。
剣道の礼儀とか人間の人格の完成とか…良く判らないけど俺を更生させる為に習わせたらしい。
俺は剣道にハマった。
思う存分相手を竹刀で斬る事が出来るから。
だけど…そのうち剣道すらも俺の欲望を満たさなくなっていった。
やっぱり真剣じゃないと…
やっぱり本当に人を斬らないと。
面白く無いだろ。
俺は今、新宿の109のトイレの中にいる。
制服着て坊主で竹刀を入れるケースを持っている奴を怪しいと思う奴なんていないだろ?
中には本物の刀が入ってるのに。