まゆげ

MIKKO  2007-12-02投稿
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「もうまゆげないじゃん」


君の頬を両手で触れて顔を近付ける。

君は少し笑って、
「うるせ」
と言った。


凍えるような寒さの中で、鼻を赤くした君の目をそっとのぞきこむ。


「自分でやったの?」
目の上をなでてみる。少し毛の感触がした。
「ちげぇょ。」

「じゃぁ何で?」

君は私の右手を取る。
「授業中寝てたらやられた」


思わず吹きだすと、君もつられて笑いだす。

君の口が私の頬にそっと触れる。

そして、口にも。

瞼のへんに少量のまゆげが触れて、キスしながら笑ってしまった。


「前よりこのまゆげの方が好きかも」

少し顔を離して言うと、君は私の髪の両端をもって束になった毛先を自分の方へ向けると
「どんだけ〜なんだ」

と言った。
頭突きしてやった。


「でも好き」

と言うと君は顔を真っ赤にして笑った。


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