裏切りの街の
細くて暗い、先の見えない路地裏は
密売人の溜まり場だった
未来に希望も夢もない
墜ちた人間の弱味につけこみ
心の中に無言で立ち入る
それでも人の温もりが欲しいから
何とか自分の気持ちを誤魔化して
蝕まれる魂に背を向けた
奴等はすっかり盗み終わると
毒を吐き散らし去って行く
また騙された馬鹿な俺
蝕まれた魂はハートと共に悲鳴をあげた
都会の空き地に座りこみ
溢れる涙をこらえて思った
愛に触れたい、と。