「…ごめん」
息をきらして、布団にまるまる私にたつやが言ってきた。
「…」
「なみさんが、魅力的だったから…」
「シャワー浴びてくる」
ふらふらしながらお風呂場に向かおうとする私に、たつやが後ろから抱き締める。
「ちょっと…」
「なみさんが好きなんだ」
「…」
たつやは、私をベットにもどし、馬乗りにのる。
「好きなんだ!ずっと会いたかったんだ」
「だからって…」
「いやだった?きもちよくなかった?」
「ばか!なにきいてんのよ!」
ん!
キスされていた。
「あ、ちょっ、たつや!こら!」
「好きなんだ!」
きつく抱き締められ、わたしは、あきらめた。
ため息をついて、たつやをだきしめ
「わかった。もうわかったから、そんな顔しないの」
子供をなだめるように頬をなでた。
たつやは、笑顔にもどると、再び体中にキスをした。
わたしは、それをいとおしく受け止めた。
後ろめたさなどなく、ただ、愛され、考えられなくなっていた。