目を閉じて
空を見上げている
冷たい空気が
辺りを包む
星なんて見ない
愛する人が
いつも見守っている
なんて信じない
唇に
冷たいものが触れる
私の体温に
じわっと溶けてゆく
目尻に
冷たいものが触れる
私の涙に
じわっと溶けてゆく
何度も何度も
そっと私に触れる
まるで
あの時の
あなたのように
ぼやけた目前に
小さな白い粒が
覆い被さってくる
両腕を空に伸ばす
いつまでも
いつまでも
ここには
雪が降り続ける
、